曽良旅日記より
十日 快晴。朝、浜出、詠ム。日連(蓮)ノ御影堂ヲ見ル。巳刻、便船有テ、上(常)宮趣、二リ。コレヨリツルガヘモ、二リ。ナン所。帰ニ西福寺へ寄、見ル。申ノ中刻、ツルガヘ帰ル。夜前、出船前、出雲や弥市良へ尋。隣也。金子一両、翁へ可渡之旨申頼、預置也。夕方ヨリ小雨ス。頓テ止。
江戸深川より芭蕉に随行した曾良は、山中温泉で病のために師と別れて先に発つが、元禄2年(1689年)8月9日、木の芽峠を越えて敦賀に到着し、唐仁橋町の大和屋に投宿した。当日、金ヶ崎を訪れた後、船で夜半に色の浜に赴いて本隆寺で1泊、翌10日、常宮に詣で、更に此処西福寺に参詣している。「奥の細道」には、色の浜からの帰路については触れられていないが、芭蕉翁が、西福寺に参詣したとしても、不思議とは思えないのである。
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平成9年(1997年)3月15日、敦賀ライオンズクラブ結成35周年記念に建立。
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西福寺のスダジイ

敦賀市指定天然記念物である。
御影堂(みえいどう)

圓光大師「法然上人」等身大の木造を安置。
文化3年(1811年)、再建。
国指定重要文化財である。
阿弥陀堂

御本尊は、慈覚大師(円仁)御作の阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩の三尊仏である。
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文禄2年(1593年)、一乗谷から移築されたと伝えられる。
国指定重要文化財である。
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