2022年愛 媛

内子座〜重要文化財〜
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内子町内子に内子座があるというので、行ってみた。

内子座


重要文化財内子座

 内子座は、大正天皇の即位を記念し地元有志により、大正5年(1916年)に建てられた芝居小屋である。設計は松山市の長曽雄熹(ちょうそゆうき)、大工棟梁は大洲の西岡暹(すすむ)であった。

 建物は、正面約20.1メートル、側面約27.5メートルの規模で、木造、一部二階建、桟瓦葺、妻入である。

 人形芝居吉田傳治郎一座のこけら落としを皮切りとして、歌舞伎や芝居が興業され、映画鑑賞や講演会などにも用いられてきた。昭和20年代には映画館に改装され、さらに昭和40年代には商工会館に改装されたが、昭和57年(1982年)に内山商工会から内子町へ寄附され、翌58年(1983年)から修繕事業に着手、同60年(1985年)に完了し、その後若干の整備を経て、現在に至っている。

 全体として近世以来の伝統的な形式を継承しつつ、正面性を強調した外観,トラスの架構やガラス窓の多用,さらに正面からの舞台鑑賞を意識した客席など,芸能に適応しはじめた近代過渡期の芝居小屋として,歴史的価値が高い。

内子町

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