浄福寺～正岡子規の句碑～

２０２０年～愛　媛～

浄福寺～正岡子規の句碑～

松山市堀江町に浄福寺という寺がある。

真宗大谷派の寺である。

浄福寺に千島艦遭難碑がある。

　明治２５年（１８９２年）１１月３０日、堀江沖でイギリスの商船ラベンナ号と日本の軍艦千島が衝突し、千島は沈没した。

大正６年（１９１７年）１月１４日、堀江村民建立。

東郷平八郎元帥揮毫。

正岡子規の句碑があった。

ものゝふの

　河豚にくはるゝ

　　悲しさよ

昭和４３年（１９６８年）１０月、堀江校区老人クラブ建立。

この句は明治２５年１２月２日新聞「日本」に俳句時評「海の藻屑」と題し、睦月島と興居島（ごごしま）との沖合で、千島艦沈没を評した時の句。

千島艦は明治１９年フランスで建造した水雷砲艦。回航の途中イギリスの船と衝突沈没。７４名が殉職したが、当地の村民はその救助に献身的な努力をした。

子規句稿『寒山落木』（明治２５年）「終りの冬、生物」の部に「千島艦覆没」としてこの句がある。

松山市教育委員会

『俳句の里　松山』

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