2020年愛 媛

実報寺〜小林一茶〜
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西条市実報寺甲に実報寺という寺がある。

一樹桜


市指定文化財 天然記念物

実報寺の一樹桜

遠山と見しは是也花一木

 寛政7年(1795年)小林一茶が一樹桜を訪ねて来て、この句を作ったことが、「寛政紀行」という一茶の旅日記に記されている。

 エドヒガンとかとかウバヒガンといわれるこの種類は、染井吉野に先がけて咲き、その純白の花は実に見事である。同種の古木が境内になお2本ある。

西条市教育委員会

実報寺


真言宗御室派の寺である。

市指定文化財 有形文化財彫刻

実報寺の地蔵菩薩像

 現在、本尊としてまつられている地蔵菩薩像は、木像(材質は楠)寄木造、坐像で1丈(約3mメートル)ある。

 寺伝では、行基菩薩作と言われてきたが、鎌倉時代初期の作と推定される。

 厨子の扉は平素閉じていて、33年に1度のお開帳法要の時に開かれるしきたりとなっている。

西条市教育委員会

小林一茶の句碑


遠山と
 見しハ是也
  花一木

昭和37年(1962年)3月19日、建立。

裏 面

寛政七年二月二十日、一茶翁松山ヨリノ帰路当山ノ桜ヲ見ント立寄リ、

   遠山ト見シハ是也花一本

ト讃エ。他ニ俳句一句和歌二首ヲ詠ム。一茶翁三十三歳ノ時ナリ。尾張一宮市佐分利新右衛門氏所蔵一茶翁旅日記ノ字ヲ写シ、茲ニソノ句碑ヲ建立ス。

阪本謙二の句碑があった。


聖主峰
縹渺と

新たにす

阪本謙二 本名謙一

昭和5年愛媛県生。松山市在住。元愛媛県立高校校長。

昭和22年、富安風生に師事。若葉同人、『糸瓜』編集長を経て、平成5年「櫟」を創刊主宰。

平成10年(2008年)10月、「櫟」5周年記念として建立。

平成28年(2015年)12月14日、85歳で死去。

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