土居、島屋と云はたごやに宿。八里也。人々は金比邏参とて相宿のすだく〔に〕つけても、君が世のありがたさは、きのふや今日までは松かざりのありしが はや、 出て見れば我のみならず初旅寝 |
この松は、弘法大師お手植えの松と伝えられ、地面に大きく枝を広げた樹相から、「土居のいざり松」と呼ばれ親しまれてきました。 しかし、惜しいことに昭和43年暮に枯れてしまい、今では、残った枝や太い幹で、ありし日の雄姿を想像するしかありません。その巨木ぶりは、目通り直径5m。枝張り東西30m余、南北20mにもおよんだそうです。 |