石鎚神社は、関西第一の高峰石鎚山(1,982メートル)を神体山として仰ぐ、奥宮頂上社・中宮成就社と土小屋遥拝殿・そしてこちらの口之宮(くちのみや)本社の4社の総称です。
御祭神は、石鎚毘古命(いしづちひこのみこと)をお祀り申し上げ、石土毘古命(いわづちひこのみこと)・石鎚大神とも申し上げ、伊邪那岐命・伊邪那美命の第二番目の御子にあたり、諸願成就の神社として知られていますが、殊に家内安全・厄除開運・病気平癒の神として篤い信仰を受けています。
石鎚山は、日本七霊山・日本百名山の一つに数えられ、今から約1,300年の昔、役小角(えんのおづぬ)によって開山され、、弘法大師も修行したと伝えられる修験道の霊山です。山頂よりは、天候が良ければ土佐湾・太平洋また、瀬戸内海を越えて中国・九州の山々まで遠望でき、変化に富んだ風景が四季を通じて楽しめます。時には、雲海が眼下に広がり、夜には満天の星空、そして朝には素晴らしいご来光と野鳥の囀り、正に「神」鎮まる御山です。
本日ご参拝頂きました本社本殿前の石段には、石鎚山に安永8年に掛けられた鉄の鎖を手摺りとして取り付け、皆様に御山の霊気に触れて頂いております。
石鎚信仰1,300有余年、悠久の時を思いつつ、どうぞごゆっくりご参拝下さい。
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石鎚神社の石段

社務所を過ぎると、文学の森があった。
五島茂・美代子夫妻の歌碑

神の山伊豫の高嶺にのぼる日に
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燧の灘の波光りあり
| 五島茂
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天雲を分けのぼる影もうつるかと
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たぎつ山水うつふして見つ
| 五島美代子
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昭和61年(1986年)9月25日、建立。
石榑千亦の歌碑

ちゝにむかふ厳しさして船の上ゆ石鎚山の朝すがたみる
石榑千亦(いしくれちまた)は本名辻五郎。旧姓横井。佐佐木信綱の門人。五島茂の父。
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昭和17年(1942年)8月22日、74歳で死去。
昭和39年(1964年)1月8日、建立。
芭蕉の句碑

花咲貴轉七日鶴見る麓哉
出典は『俳諧一橋』(清風編)。
貞亨3年(1686年)3月20日、鈴木清風の江戸の屋敷で開かれた歌仙の発句。
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天保6年(1835年)、東武南呂坊桃栗建立。
東武南呂桃栗は不詳。
紅葉が美しい。

役小角像があった。

石鎚神社本殿

本殿から見下ろす。

石鎚山駅近くの鳥居が見える。
前神寺へ。
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