8月29日 己酉
武衛實平を相具し、扁舟に棹さし安房の国平北郡猟島に着かしめ給ふ。北條殿以下人々之を拝迎す。数日の欝念一時に散開すと。
|
「平北郡猟島」が鋸南町竜島(りゅうしま)である。
海岸で高校生が練習をしていた。

手前が佐久間川である。
勝山城

勝山城の由来
勝山城は、源頼朝が石橋山の戦に敗れ当地へ逃れてきた際、いち早く従臣した地頭安西氏が出城として築いた砦に始まる。
|
勝山城展望塔は鋸南町30周年を記念して、大黒山山頂に建設。
ここからの眺めはいい。
明治39年(1906年)8月9日、河東碧梧桐は勝山までやってきた。
保田の宿屋はどこも避暑客で明き間はない。ようようこの勝山まで落ち延びて、予定以外十二里の道程を全うした。
夜に入って夕立つづきの雨が降る。
|
勝山漁港

漁港で働く女性が「ここの夕陽はきれいですよ。思わず手を合わせてしまいます。」と言っていた。
|
漁港の外れに八幡山遊歩道があったので、行ってみる。
勝山城というと大黒山展望台を想像するが、実際の城は八幡山を中心にして築かれたものであったそうだ。
|
八幡神社の手前に水仙が群生していた。

鋸南町は「水仙の里」である。
八幡山の眺望は木々に遮られてしまう。
夕陽が沈む頃、再び勝山漁港へやって来た。

今日は「思わず手を合わせて」しまうような夕陽ではなかった。
翌朝、三度勝山漁港へ。

漁船の間に富士山。
みさご島の彼方に富士山。

安房勝山では浮島が有名だが、私はみさご島の方が好きだ。