芭蕉の句碑
花にねぬ此もたぐいか鼠の巣
「桜をばなどねどころにせぬぞ、花にねぬはるの鳥のこころよ。」と前書きがある。 『源氏物語』(若菜上)に「いかなれば花に木づたふ鶯の桜の分きて塒とはせぬ 春の鳥の桜一つにとまらぬ心よ、怪しと覚ゆる事ぞかし」とあるのによる。源氏が紫の上にのみ通って女三の宮の許に来ぬことを柏木が夕霧に語る条である。 |
天保12年(1841年)、高龍寺末庵地蔵堂に布席の句「葉すくなの松よりさひし我姿」を刻んだ姿塚を建立したというが、今はない。 |