芭蕉の句
薬欄にいづれの花をくさ枕
細川春庵亭にて |
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薬欄にいづれの花をくさ枕 | 翁 |
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荻のすだれをあげかける月 | 棟雪 |
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鈴木与兵へ |
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爐けふりの夕を秋のいぶせくて | 更也 |
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馬乗ぬけし高藪の下 | 曾良 |
元禄2年(1689年)7月8日(旧暦)、高田の医師細川春庵を訪れた時の句である。 |
○八日 雨止。欲レ立。強而止テ喜衛門饗ス。饗畢、立。未ノ下刻、至ニ高田一。細川春庵ヨリ人遣シテ迎、連テ来ル。春庵へ不レ寄シテ、先、池田六左衛門ヲ尋。客有。寺ヲかり、休ム。又、春庵ヨリ状来ル。頓而尋。発句有。俳初ル。宿六左衛門、子甚左衛門ヲ遣ス。謁ス。
『曽良随行日記』 |
薬欄にいづれの花をくさ枕 |
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文月や六日も常の夜には似ず |
天和3年(1683年)5月、大淀三千風は高田で20余日の間滞在。細川春庵棟雪のもてなしをうけている。 細川春庵邸は、現在の上越市仲町4丁目4番1号、高田駅前通りと仲町通りの交差点の東南の角にあるTAKADA556ビル付近にあったと考えられているそうだが、表示等はない。 |