芭蕉の句
うき我をさびしがらせよかんこ鳥
「さびしさなくばうからまし」と西上人のよミ侍るは、さびしさをあるじなるべし。又よめる、 |
山里にこハ又誰をよぶこ鳥独すまむとおもひしものを |
獨住ほどおもしろきはなし。長嘯隠士の曰、「客は半日の閑を得れば、あるじは半日の閑をうしなふ」と。素堂此言葉を常にあはれぶ。予も又、 |
とは、ある寺に独居て云し句なり。
『嵯峨日記』(4月22日) |
西行のよめる。 |
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山さとにこは又たれをよふこ鳥ひ |
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とりすまんと思ひしものを |
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うき我をさひしからせよかんこ鳥 | 翁 |
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此句あまたの集に見え侍れと、自筆に |
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てかく前書の有を見侍しなり |
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山家呼子鳥 山ざとに誰を又こはよふこ鳥ひとりのみこそ住まむとおもふに |
淋しさを我にさづけよかんこ鳥
『七番日記』(文化10年4月) |
福島県矢祭町の国道349号 埼玉県本庄市の渕龍寺 神奈川県横浜市の天宗寺 長野県上田市の文殊堂、塩尻市の小野神社 山梨県大月市の猿橋 京都府京都市の金福寺 鳥取県倉吉市の長谷寺 広島県尾道市の千光寺 高知県香美市の予岳寺 福岡県福岡市小竹町の小竹地蔵尊、の称名寺 熊本県熊本市の浄国寺に句碑がある。 |
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