芭蕉の句


結ぶよりはや歯にひゞく泉かな

出典は『新撰都曲(みやこぶり)』(言水編)。

 貞亨年間(1684〜88)、芭蕉41歳〜44歳頃までの句ということだが、年次不明。

『風羅袖日記』は「元禄二巳」とする。

『奥の枝折』(柳條編)では那須の温泉神社で詠まれた句とする。

元禄3年(1690年)、池西言水『新撰都曲』刊。(余春澄序、言水跋)

群馬県高崎市の弁財天

岐阜県養老町の「千歳楼」に句碑がある。

「千歳楼」の句碑


俳諧一葉集』には「しみづ哉」とある。

山形県南陽市の諏訪神社

群馬県藤岡市の神明宮

長野県飯山市の小菅神社、御代田町の真楽寺、長野市の長勝寺

 辰野町の旧家、伊那市の福沢洞

高知県佐川町の西谷の清水

大分県別府市の長松寺に句碑がある。

諏訪神社の句碑
   
真楽寺の句碑

   


西谷の清水の句碑


 『はせをつか』(楓幻亜編)に「清水冢 同南雲高秀寺 一豊ゝ むすふよりはや歯にひゝく清水哉」とあるが、現存しない。

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