芭蕉の句
雰しぐれ富士をみぬ日ぞ面白き
貞亨元年(1684年)8月、芭蕉は千里を伴い「野ざらし紀行」の旅に出る。芭蕉41歳の時である。 |
関こゆる日は、雨降て、山皆雲にかくれたり。 |
何某ちりと云けるは、此たびみちのたすけとなりて、萬いたはり心を盡し侍る。常に莫逆の交ふかく、朋友信有哉此人。 |
『野ざらし紀行』(箱根越え) |
神奈川県箱根町の冠峰楼 静岡県三島市の富士見平、伊豆の国市の菊池米店、富士市の路傍 長野県松本市の国道19号沿いに句碑がある。 |
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西南遥にひらけて芙蓉の白峯を望む。風繊雲を掃(はらつ)て正に玄冬の色をあらハすかとミれば、忽然として又姿を失ふ事、須臾にして定る事なく、時として其観を改む。実に佳景なり。 霧時雨ふじをミぬ日ぞおもしろき 桃青翁 |