芭蕉の句
かれ朶に烏のとまりけり秋の暮
枯枝に烏のとまりけり秋のくれ | はせを |
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鍬かたけ行雰の遠さと | 素堂 |
『幽蘭集』(暁台編) |
野渡无人舟自横といふ詩は無形の畫なり。空しき舟に鷺をのせて及第せし畫は有形の詩也。此景情飲水冷暖自知するが如く、しる人は知り見る人は見る。されば西行上人は秋の夕ぐれを、岨の立木の鳩の聲に五百年ノ前に聞、芭蕉老人は枯枝の烏に秋の暮を五百年の後に見る。たゞ一器の水を一器に移せり。 |
枯朶に烏のとまりけり秋の暮 | 芭蕉翁 |
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木棉(キワタ)且ツゑむ田の中の畑 | 越人 |
『鵲尾冠』(越人編) |
枯枝に烏のとまりけり秋の暮 此句ハ季吟はせを素堂一派新立の茶話口傳の一章なり。夫木集に「鳶からすねくらとやせんかねてより我身の肢のおそろしき哉 慈鎮和尚」これらの心によくかなへり。只一とせの花紅葉の栄枯をいふて、人間無常の観想もあるへし |
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