芭蕉の句
蛤のふたみにわかれ行秋ぞ
路通も此みなとまで出むかひて、みのゝ国へと伴ふ。駒にたすけられて、大垣の庄に入ば、曾良も伊勢より来り合、越人も馬をとばせて、如行が家に入集る。前川子荊口父子、其外したしき人々日夜とぶらひて、蘇生のものにあふがごとく、且悦び且いたはる。旅の物うさもいまだやまざるに、長月六日になれば、伊勢の遷宮おがまんと、又舟にのりて 蛤のふたみにわかれ行秋ぞ |
元禄2年(1689年)9月6日、芭蕉は『奥の細道』の旅を終え水門川の船町港から桑名へ舟で下り、伊勢長島の大智院に逗留。 |
い勢にまかりけるを |
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ひとの送りけれは |
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ばせを |
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蛤のふたみに別行秋そ |
秋田県美郷町の金刀比羅(琴平)神社 愛知県豊橋市の老津公園 岐阜県大垣市の「史跡奥の細道むすびの地」、大垣工業高等学校 福岡県添田町の杖立峠に句碑がある。 |