芭蕉の句
あけゆくや二十七夜も三かの月
いさゝかなる処にたひたちてふねのうちに一夜を明して暁の空篷(とま)よりかしら指出て |
あけゆくや二十七夜も三かの月
『あつめ句』 |
あるところにたびだちて、ふねの中に一よを明し、下弦の月のあはれなる暁、篷(とま)よりかしらいだして |
あけゆくや二十七夜も三日の月
「真蹟自画讃」 |
『芭蕉庵小文庫』、『泊船集』、『蕉翁句集』には「明ほのや」とある。 『芭蕉庵小文庫』、『泊船集』に「常陸へまかりけるとき船中にて」と前書きがある。 |