旅のあれこれ
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文 学
源実朝ゆかりの地
『金槐和歌集』
『小倉百人一首』の歌「
世の中は常にもがもな渚こぐ海士の小舟の綱手かなしも
」で知られる。
建保6年(1218年)12月2日、右大臣叙任。
建保7年(1219年)1月27日、実朝は八幡宮拝賀を終え退出の最中、公暁に襲われ落命した。享年28。
承久の春の朝
(あした)
の雪さむくあたら刺されし人をおもほゆ
『玄 冬』
建保7年4月12日、承久に改元。
武士の矢並みつくろふ籠手の上に霰たばしる那須の篠原
玉藻稲荷神社(栃木県那須郡黒羽町)
ながむれば淋しくもあるか煙たつ室の八嶋の雪の下もえ
室の八嶋(栃木県栃木市)
山はさけうみはあせなむ世なりとも君ふた心わがあらめやも
白旗神社(神奈川県鎌倉市)
大海の磯もとどろによする波われてくだけて裂けて散るかも
鎌倉文学館(神奈川鎌倉市)
箱根路をわが越えくれば伊豆の海や沖の小島に波の寄る見ゆ
初島(静岡県熱海市)
都より巽にあたり出湯あり名はあづま路の熱海といふ
湯前神社(静岡県熱海市)
箱根路をわが越えくれば伊豆の海や沖の小島に波の寄る見ゆ
十国峠(静岡県田方郡函南町)
春雨はいたくなふりそ旅人の道ゆき衣ぬれもこそすれ
チェリーパークライン(長野県小諸市)
世の中はつねにもがもな渚こぐあまの小舟の綱手かなしも
小倉百人一首文芸苑(京都府京都市)
実朝の歌
浮名のみ雄島の海人の濡れ衣寝
(ぬ)
るとな言ひそ朽ちは果つとも
『続後撰和歌集』
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