去年は石ヶ戸休憩所に車を停めて写真を撮ったが、今年はその先の適当な所に車を停める。 |
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銚子大滝は奥入瀬渓流本流唯一の滝。高さ7m、幅20m、「魚止の滝」とも呼ばれ、十和田湖への魚の遡上を妨げている。そのため十和田湖には長い間魚が住めないと言われていたそうだ。 明治41年(1908年)、大町桂月は始めて十和田湖、奥入瀬渓流を訪れ、「住まば日の本 遊ばば十和田 歩きゃ奥入瀬三里半」と詠んだという。 |
大正14年(1925年)9月26日、与謝野寛・晶子夫妻は奥入瀬渓流へ。 |
秋風の奥なる山をしめやかに濡らして過ぐるおいらせの川 深山木を天に次ぎたる空として重くうつせる奥入瀬の水
『心の遠景』 |
昭和7年(1932年)9月6日、斎藤茂吉は奥入瀬から十和田湖を訪れている。 |
十和田湖 九月五日、飛鸞丸に乘り函館出帆、青森著。汽車にて古間木。 驛下車、三本木より乘合自動車にて十和田にむかふ。六日午。 前十和田にあり 奥入瀬の川浪しろくながるるを幾時か見て國のさかひ越ゆ この谿にわきかへりくる白浪を見つつ飽きかねどわれは去りゆく
『石泉』 |
あさ明けて十和田のうみを弟ともとほり居てり母をしぞおもふ あさ明けしうみの低空をひとしきりくびをのばして鵜のわたる見ゆ 東谷よりひとときにしてあふれくるさ霧は湖のうへにたゆたふ
『石泉』 |
昭和41年(1966年)10月、水原秋桜子は津軽、十和田に回遊。 |
奥入瀬 五句 紅葉散る水は瀬となり瀧と落つ 水躍る倒れ木さへも薄紅葉 渓声やこゑなく移る小鳥ども 岩頭に瑠璃鳥(るり)の一羽や瀧かゝる 紅葉踏む峡中第一の瀧の前
『殉教』 |