成田山青森分院～合同句碑～

２０１９年～青　森～

成田山青森分院～合同句碑～

青森市栄町の堤川のほとりに成田山青森分院青森寺がある。

真言宗智山派の寺である。

増田手古奈の句碑があった。

こゝに来て風ふくなりし椿かな

　明治３０年（１８９７年）１０月３日、増田手古奈は南郡蔵館村（現大鰐町）に生まれる。本名は義男。

　大正１２年（１９２３年）、東京大学法医学教室で同じ教室にいた水原秋桜子に勧められて高浜虚子の門に入る。

　昭和６年（１９３１年）、大鰐町に医院を開業。「十和田」を創刊、主宰。

　昭和２９年（１９５４年）、富安風生は善知鳥神社を参拝し、社務所で増田手古奈らと句会。

　昭和５３年（１９７８年）８月２０日、句碑建立。

　平成５年（１９９３年）１月１０日、９５歳で死去。

　高野素十・中田みづほ・高浜虚子・浜口今夜・増田手古奈の合同句碑があった。

元日は大吹雪とや潔し	素十

春水のたゞ静けさに人だかり	みづほ

主客閑話てゝむし竹を上る也	虚子

幽かなる花のさかりの箒草	今夜

古里や夜の嶺高く大晦日	手古奈

昭和５２年（１９７７年）８月２１日、建立。

虚子の句は明治３９年（１９０６年）５月３０日に詠まれたもの。

門額の大字に点ともす蝸牛かな

主客閑話ででむし竹を上るなり

　　　　　　明治三十九年五月三十日　大谷句仏北海道巡錫の途次来訪を機と
　　　　　　し、碧梧桐庵小集。会者、鳴雪、句仏、六花、碧梧桐、乙字、碧
　　　　　　童、松浜。

『五百句』

素十の句は『雪片』所収。

昭和１０年（１９３５年）１月、高野素十は新潟医科大学法医学教授となる。

時はすっかり忘れました。十日町からか岩船からか正月の客がきて、元日の話をして帰った。その話のまゝです。勿論、新潟も雪でしたが

昭和２８年「しほさゐ」１月号

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