国登録有形文化財 |
能代市は、米代川流域で生産された天然秋田杉の集積地であったことから木都能代として栄えた。金勇は、明治23年(1890年)に創業された料亭で各種宴会や会合などに幅広く使われました。現在の建物は、二代目金谷勇助氏によって昭和12年(1937年)に建て替えられたもので、木都能代の象徴とも言える秋田杉の殿堂です。当時の営林署でも後世に残る建物をと、資材の提供に全面的に協力したと言われております。 外観は、屋根の両端に入母屋造りの屋根が重なり合う豪壮な造りで、日本建築の美が凝縮された純木造建築であります。一階中広間の天井には、今では入手出来ないと言われる長さ五間の一本の杉から採った中杢天井板五枚が使用され、二階の大広間は杢目板を四畳半に組み合わせた格天井になっております。 当時の建築、設計、材料、技術の集大成であるといわれ、平成10年(1998年)10月に国の登録有形文化財として登録され、平成21年(2009年)3月に能代市に寄贈されました。
能代市 |
平成20年(2008年)8月、「料亭金勇」閉店。 平成25年(2013年)12月、観光交流施設「能代市旧料亭金勇」として開館。 |