2020年秋 田

ハタハタの里〜菅江真澄の道〜
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白瀑神社から国道101号で十二湖にむかう。


ハタハタの里

 八峰町の八森は、秋田音頭の冒頭で「秋田名物八森ハタハタ・・」と唄われるように、昔からハタハタ漁で有名な地域です。

 ハタハタは、初冬に雷が鳴り、海が荒れた後に産卵のため群れをなして接岸することから、古人は雷神の使いと考え、魚偏に神で『鰰』、あるいは『雷魚』とも書くようになったと云われています。

 江戸時代から秋田の冬の貴重なタンパク源を担ってきたハタハタは、『ハタハタ寿し』や『しょっつる』などにも使われ、秋田を代表する食材の一つとなっています。

 昭和50年代に入ってから、乱獲や環境の変化などにより漁獲量が激減したため、平成4年から3年間、漁業者が全国でも例のない自主禁漁を行った結果、ハタハタが再び接岸するようになり、浜辺は以前の賑わいを取り戻しつつあります。

白神八峰商工会

享和元年(1801年)11月6日、菅江真澄は「湯沢の浦」を訪れている。

鹿の浦の坂、泊川の坂とて二坂三阪を越る、うなの見渡しおもしろし。

− (略) −

館ちふ村を岨に見て浜田の村に来る。鰰のまさかりにはこヽに役所ありしなどかたりもて、馬追ひとく至り湯沢の村になりぬ。八森山の麓におましある阿遮羅明王の鳥居見えたり。

『雪の道奥雪の出羽路』

道湯沢の浦


岩場の先端で釣りをする人がいた。


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