与謝野晶子の歌碑
マウンテンサイド
六月に |
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雪残りたる |
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羊蹄の |
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水いろの襞 |
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うつくしきかな |
与謝野寛(鉄幹)晶子夫妻が、北海道周遊の途次倶知安駅を通ったのは昭和6年5月23日であった。あいにくの曇り空で羊蹄山は見えなかった。 夫妻は、小樽、札幌、旭川、苫小牧、室蘭とまわり、6月3日洞爺に着いた。翌4日も曇り、夫妻はどうしても羊蹄山を見たいとさらに1泊して、その雄姿に接した。碑の歌は、その時の印象を詠んだもので、私の好きな作品である。 初夏の羊蹄山(蝦夷富士)を仰ぎつつ
脇山忠 |