与謝野晶子の歌碑


〜日生駅〜

 昭和8年(1933年)6月27日、与謝野鉄幹・晶子夫妻は和気駅から車で伊里村穂浪(現:備前市穂浪)の正宗敦夫氏宅へ。翌28日、発動汽船で入江の諸島巡遊。正宗敦夫は正宗白鳥の実弟。

江の上の夕立受けと云ふ山に白雲這ひて船瀬戸を出づ

妻戀ひの鹿海こゆる話聞きそれかと見ればひくき鶴島

「山のしづく」

備前市日生(ひなせ)町寒河(そうご)にJR赤穂線日生駅がある。

日生駅の向かいに与謝野晶子の歌碑があった。


与謝野晶子の歌を拡大。


妻恋ひの
 鹿海こゆる話聞き
それかと見れば
   低き鶴島

平成2年(1990年)5月、日生町建立。

 昭和8年6月、与謝野鉄幹・晶子夫妻は正宗敦夫氏らと共に、日生諸島での舟遊びに興じ、その美しい景観に心うたれ、心情を数首の歌に託された。

 書は、与謝野晶子先生の令孫与謝野馨氏(衆議院科学技術委員長)によるものである。

 平成17年(2005年)3月22日、日生町は、備前市・吉永町との合併により新たに備前市となった。

楯越山展望台には与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌碑があったようだ。

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