与謝野晶子の歌碑
〜長湯温泉〜
昭和7年(1932年)8月2日、与謝野晶子は鉄幹と共に「大丸旅館」に泊まる。当時は湯之原温泉と呼ばれていた。 |
湯の原の雨山に満ちその雨の錆の如くに浮ぶ霧かな 山川のならひにやがて水曲り天の川ほど目に見ゆる川 芹川の夜の流より上りきて蛾の坐りたる湯のやどの卓 蛾となりてやがてはここへ飛びて来ん芹川に添ふ小きともし火 天井を塗る足場より二十尺したにくもれる山の温泉 あなぐらの芹川の湯の窓に乗り白き鷄(かけ)鳴く山のしののめ
「草と月光」 |