2023年富 山

前田普羅の文学碑〜富山城址公園〜
indexにもどる

富山市丸の内に富山城址公園がある。

千歳御門


前田普羅の文学碑




わが俳句は
俳句のために
あらず更に
く深きものへ
の階段に過ぎず
普羅

うしろより初雪ふれり夜の町
大雪となりて今日よりお正月
雪の夜や家をあふるゝ童声
雪山に雪のふりゐる夕かな
オリヲンの眞下春立つ雪の宿

昭和38年(1963年)10月、建立。

除幕式には棟方志功夫妻も参列されたそうだ。

 前田普羅師は俳誌辛夷の主宰、大正十三年春、この地に来り居ること二十余年、昭和二十五年春出でゝ東京に移り幾何もなく病を得、昭和二十九年立秋、その地に逝いた。

 師は越中の山河を深く愛し、その風物を諷詠して倦まず。俳句界のみならず広く世人に大いなる影響を與へた。

 この碑、師統をつくる子弟ら相寄つて建つるもの、或は師の高風に副はざるやをおそる。

杏子誌

中島杏子は俳誌『辛夷』第2代主宰。

藻谷銀河の句碑


夕まけて心さひしく
なりにけり澄みたる
ひぐらしのこゑ

昭和29年(1954年)11月7日、建立。

古城の春


古りし小城の石段を
埋むと散りしさくら花
踏みてのぼれば空遠く
雪かと紛ふ雲のゆく

玉の杯花うけて
くろかみ長き女(ひと)舞ひし
高樓朽ちていくとせか
柱の傷もなつかしき

中山輝

松川茶屋へ。

2023年富 山〜に戻る