私の旅日記2004年

妙雲寺〜夏目漱石の詩碑
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 大田原市北金丸のザゼンソウ群生地から那須広域農道(ライスライン)で国道400号に出る。

国道400号で久し振りに塩原へ。


 塩原町役場に車を停めて、久し振りに「手打ちそば遊蕎」でお蕎麦を食べようと思ったら、準備中。準備に30分かかると言う。

塩原ものがたり館に行ってみる。

箒川の対岸は雪化粧。


妙雲寺へ行く。妙雲寺には多くの句碑や歌碑がある。

芭蕉の句碑も雪の中。


初しくれ猿も小みのをほしけなり

本堂の脇に尾崎紅葉(1867〜1903)の句碑がある。


本堂や昼寝無用の張札す

境内に常楽の滝があり、滝の傍らに夏目漱石の詩碑がある。



   妙雲寺に瀑を観る

蕭条たる古刹崔嵬に倚る
   渓口僧の石苔に坐する無し

山上の白雲明月の夜
   直ちに銀蟒となりて仏前に来たる

 蕭条(しょうじょう)は物寂しい様子。古刹(こさつ)は古寺。崔嵬(さいかい)は岩山。渓口は谷川の入り口。 石苔(せきたい)は苔むした石。銀蟒(ぎんぽう)は銀の大蛇のこと。

夏目漱石が塩原を訪れたのは大正元年8月17日から23日までのことらしい。

奥に斎藤茂吉の歌碑がある。


とうとうと喇叭(らっぱ)を吹けば塩はらの深染(こぞめ)の山に馬車入りにけり

妙雲寺の句碑や歌碑は数が多くて見切れない。

もう準備が出来た頃だから「手打ちそば遊蕎」に行く。

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