私の旅日記〜2008年〜
興禅寺〜碑巡り〜
宇都宮市今泉町に興禅寺(HP)という寺がある。
興禅寺山門
「河北禅林」と書いてある。
臨済宗妙心寺派の寺院である。
山門を入ると、左手に若山牧水の歌碑があった。
かんがへてのみはじめたる一合の二合のさけの夏のゆふぐれ
第5歌集『死か芸術か』所収の歌。
大正9年(1920年)4月19日、若山牧水が宇都宮の下野歌人会に出席した際、揮毫したそうだ。
大正11年(1922年)11月2日、牧水は『みなかみ紀行』の旅の後、日光から宇都宮を訪れている。
30日から此處に来て、完全に日光の酒を飲みほしたる形跡あり、蹌々浪々としてこれより宇都宮に向ふ。
(大正11年11月2日付け繪葉書)
昭和57年(1982年)3月23日、興禅寺住職靖宗元海歌碑建立。
前住職英宗雄和尚は歌人石川暮人。
若山牧水の『創作』同人で、『下野短歌』創刊。
石川暮人の歌碑がある。
とこしえにたのみがたなき愛染のわが目のあたり白菊の花
昭和35年(1960年)4月、建立。
昭和41年(1967年)、英宗雄和尚示寂。
興禅寺境内には野口雨情の民謡碑もあった。
山は遠いし野原はひろし水は流れる雲はゆく
昭和20年(1945年)1月27日、野口雨情は宇都宮市鶴田町で永眠。
興禅寺住職英宗雄和尚が弔った。
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