2024年〜東 京〜
LA TRAVIATA
〜ANAインターコンチネンタルホテル東京〜
この像は、佐藤しのぶ嬢の演ずるヴィオレッタが、「椿姫」終幕で、アルフレッドの上衣を一人抱きしめているところです。この公演は、鬼才三谷礼二氏の型破りな演出で、椿姫の最后に恋人は間に合いませんでした。 1984年10月21日夜、二期会オペラ「椿姫」の幕切れは、床踏みならしての「演出ブー!」と「いいぞ三谷!」の声援と、大輪の薔薇・新人ソプラノ―――佐藤しのぶ嬢への「ブラーヴァしのぶ!」のしのぶコールで、騒然となりました。当夜は、観客の借りものでない意見の表明・三谷版椿姫の上演・みてきいて花のある大型ソプラノの登場、の三点から、日本オペラ界にとり記念すべき夜でした。 幕は、半時おりませんでした。 1986年5月22日
撰文羽鳥英一 |
平成19年(2007年)4月1日、東京全日空ホテルはANAインターコンチネンタルホテル東京に改称。 |