この敷地は、明治維新前夜慶応4年3月14日幕府の陸軍総裁勝海舟が江戸100万市民を悲惨な火から守るため、西郷隆盛と会見し江戸無血開城を取り決めた「勝・西郷会談」の行われた薩摩藩屋敷跡の由緒ある場所です。 この蔵屋敷(現在地)の裏は、すぐ海に面した砂浜で、薩摩藩国元より船で送られて来る米などは、ここで陸揚げされました。 現在は鉄道も敷かれ(明治5年)、更に埋め立てられて、海までは遠くなりましたが、この附近は最後まで残った江戸時代の海岸線です。 また人情噺で有名な「芝浜の革財布」は、この土地が舞台です。 |
此地薩摩邸に於て西郷勝両雄會見し、江戸開城の圓滿解決を図り、百萬の民を戰火より救ひたるは、其の功誠に大なり。 平和を愛する吾町民深く感銘し、以て之を奉賛す。 昭和29年4月3日
本芝町會 本芝町會15周年記念建之 |