2005年静 岡

浄蓮の滝〜伊豆の踊子〜
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湯ヶ野温泉から国道414号で新天城トンネルを抜け、浄蓮の滝へ。


浄蓮の滝の入口に伊豆の踊子の像があった。


 『伊豆の踊り子』に浄蓮の滝は出てこない。踊り子が竹を持っているので、河津の浜を歩いているところであろう。

「私」はどこを指差しているのだろうか。

「あれが大島なんですね。」と言っているような気もするが……。

浄蓮の滝


滝の写真は難しい。

駐車場に浄蓮の滝をイメージした電話小屋があった。


壁面に与謝野晶子北原白秋の歌、それに渡辺水巴の句が書いてあった。


かたはらに刀身ほどの細き瀧白帆の幅の浄蓮の瀧

与謝野晶子『白桜集』より

うすうすに身のほそりつつ落つる影浄蓮の瀧もみ冬さびたる

北原白秋『渓流唱』より

言葉少なに去る山葵田の花ざかり

渡辺水巴『北伊豆の旅』より

 昭和10年(1935年)1月、北原白秋は湯ヶ島温泉「落合楼」に20日あまり滞在、その時の印象をもとに「湯ヶ島音頭」や『渓流唱』が作られた。

   冬の山葵田

石走る水に冴えたつ色ながら冬は山葵の根にひびくめり

うすうすに身のほそりつつ落つる影浄蓮の瀧もみ冬さびたる

『渓流唱』

 昭和12年(1937年)10月8日、与謝野晶子は伊東「抛書山荘」に2泊。11日、修善寺温泉から浄蓮の滝を訪れ、湯ヶ島温泉「落合楼」に泊まった。

君ありて溪間の路を先づ入らば天城の瀧よ落ちずともよし

かたはらに刀身ほどの細き瀧白帆の幅の浄蓮の瀧

いと細き筋集りて流るれば梳くべき櫛の思はるる瀧

『白桜集』(時雨抄)

踊子歩道へ。

湯ヶ島温泉へ。

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