2005年下 町

隅田川〜碑巡り〜

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白髭橋から隅田川沿いを歩く。


白髭橋


 昭和13年(1938年)7月31日、星野立子は武蔵野探勝会で東京湾汽船のしのゝめ丸に便乗して隅田川を行く。

 七月三十一日。武蔵野探勝会。七月三日が水害の為に
当日に延期されたのである。東京湾汽船のしのゝめ丸に
便乗して――

 隅田川を白鬚橋あたり迄も行つたか、珍らしい水上か
らの町の景色を心ゆくばかり楽しみ眺めた。夕立雲が行
手に現はれたと思ふ間もなく夕立に遇ひ、夕立が過ぎる
と早や船の水尾には日が光つてゐる。雲の峰がしきりに
題になつてゐるらしい。どこか少しも見えないけれどい
つも飛行機の音が響いて来てゐる。

 船中で茶菓の接待を受ける。ふと、

  羅(うすもの)の袖にはものを入れぬこと

と、全く別のものが浮んで帖面に書き込んで置く。お台
場や月島の水泳場近くもゆきかへり通る。

  水著きてボートは真白旗は赤

  お台場にそうて船ゆく蝶の昼


川上から桜橋を見る。


冬の陽を浴びて小船が下っていく。

左に墨田区役所が見える。

昭和19年(1944年)3月27日、永井荷風は白髭橋へ散策。

舊道に出で白髯橋の方に歩む。電球屋にて電球一ツ懐中電燈を購ふ。又下駄屋にて下駄を買ふ。これ等のもの我家の近くにては皆品切なるにこの陋巷にては買手あれば惜し氣なく賣るなり。此日の散策大に獲るところありしを喜びつゝ來路をバスにて言問橋に出づ。


長命寺の手前に野口雨情の文学碑があった。


長命寺には芭蕉の句碑


三囲神社には其角の句碑


言問橋を渡る。

言問橋から桜橋を望む。


艀が曳かれていく。

アサヒビールタワー


午後の日差しを浴びて光っている。

かっぱ橋へ。

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