この塩舐め地蔵は石井某によって小名木川から掘り出され宝塔寺に納められたと伝えられます。 小名木川は慶長年間に開削されており、おそらく宝塔寺の開創(慶長15年・1610年)とともに境内に安置されたものでしょう。 塩地蔵と呼ばれる地蔵尊はきわめて数少なく、供えられた塩をつけると疣(いぼ)が取れるとといわれ、疣取り地蔵ともよばれます。 また商売繁盛、航海安全のご利益も授かると伝えられています。 江戸時代、小名木川の沿岸は行徳との交通路であった。寺の前を通る行商人が荷物の塩を少しずつ地蔵に供えたのが塩なめ地蔵の起源であると伝えられているそうだ。 |