下 町台東区
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浅間神社〜浅草のお富士さん〜

 浅草寺から言問通りを越えて行くと、台東区立富士小学校の向かいに浅間神社がある。


浅間神社


浅間神社(浅草のお富士さん・台東区有形民俗文化財)

 浅間神社は、富士山への信仰に基き勧請された神社で、神体として「木造木花咲耶姫坐像」を安置する。

 創建年代は不明だか、『浅草寺志』所収「寛文十一年江戸絵図」に表記があり、江戸時代初期の寛文11年(1672年)までには鎮座していたようである。現在の鎮座地は、約2メートルほどの高みを成しているが、中世から江戸初期にかけて、関東地方では人工の塚、あるいは自然の高みに浅間神社を勧請する習俗があったとされており、当神社の立地もそうした習俗に基くものと思われる。

 江戸時代には浅草寺子院修行院の管理のもと、修験道による祭祀が行われ、江戸を代表する富士信仰の聖地として、各所の富士講講員たちの尊崇を集めた。明治維新後は浅草寺の管理を離れ、明治6年には浅草神社が社務を兼ねることとなり、現在に至っている。

修善院は富士小学校の地にあったそうだ。

 本殿は、平成9・10年の改修工事によって外観のみ新たに漆喰塗がほどこされたが、内部には明治11年建築の土蔵造り本殿が遺されている。さらに、この改修工事に伴う所蔵品調査により、江戸時代以来の神像・祭祀用具・古文書などが大量に確認された。

 これら、本殿・諸資料群・境内地は、江戸時代以後の江戸・東京における富士信仰のありさまを知る上で貴重であり、平成11年3月、台東区有形民俗文化財に指定された。

 祭礼は、毎年7月1日の「富士山山開き」が著名で、また、5・6月の最終土・日曜日には植木市が開催されている。

台東区教育委員会

小林一茶は「浅草不二」を訪れ、句に詠んでいる。

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