下 町台東区
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浅草凌雲閣記念碑〜花やしき通り〜

奥山(新奥山)から花やしき通りへ。

浅草きんぎょ


天の川凌雲閣にもたれけり

『寒山落木 巻一』(明治二十五年 秋)

   上野眺望

雲の峰凌雲閣に並びけり

『寒山落木 巻三』(明治二十七年 夏)

春風の女凌雲閣に上る

『俳句稿』(明治三十年 春)

東京都台東区浅草の花やしき通りに「オーケー浅草店」がある。

令和4年(2022年)3月10日、開店。

「凌雲閣」敷地跡である。

浅草凌雲閣記念碑


明治23年(1890年)11月27日。この地、台東区浅草2丁目14番5号辺りに浅草凌雲閣(通称:十二階)が完成。設計は上水道設計者でもあるウィリアム・K・バルトンが担当。当時としては超高層の八角形12階の建物で、1階から10階まで煉瓦積、11・12階が木造で、』屋根には風見の付いた避雷針がのり、8階までは日本で最初の電動エレベーターを設置、各階に凡そ50の店が軒をつらねた。最上階の12階には30倍の望遠鏡が設置され、隅田の流れからお台場を映し品川沖の海、遠くは筑波、秩父の山々が望めたとされる。観覧料は大人8銭(現在の約700円)子供4銭であったが高所から東京を一望しようという人が押し寄せ、東京随一の観光名所となった。開業から33年の大正12年(1923年)9月1日の関東大震災で破壊され、その幕を閉じた。

明治・大正の33年間、多くの人達にときめきと感動をあたえ、一世を風靡し浅草の振興に貢献した浅草凌雲閣、その跡地に記念碑を設立し後世に記録として残します。

□凌雲閣史跡保存の会

市川團十郎の銅像へ。

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