下 町
indexにもどる

本納寺〜金子直徳〜

豊島区雑司が谷に本納寺(HP)という寺がある。


鬼子母神の堂前、東の方の小路左の側にあり。法明寺に属せり。当寺に九老僧の像を安ず。(九老僧は日朗上人の徒弟たり。所謂日印、日像、日輪、日典、日澄、日善、日行、日範、朗慶等なり。)当寺は慶安三年庚寅、実蔵院日相上人開基して、(天神・地祇・人鬼勧請、御法堂と号す。)三宝の諸尊ならびに日月星の三光天を安ず。毎月十七日の夕より二十三日の暁に至り、三光同時に昇天の旦(あした)を待つ、終夜読誦唱題、怠慢なし。これを十夜待といへり。

『江戸名所図会』(妙永山本納寺)

植え込みの中に大須賀乙字の句碑があった。


木揺れなき夜の一時や霜の聲

乙字は本納寺で開かれる句会に参加していたそうだ。

大正9年(1920年)1月20日、40歳で死去。

   乙字子を悼む

霜の如き俳論の人今や亡矣


乙字七回忌に句碑建立。

本納寺


日蓮宗の寺である。

寛永5年(1628年)、創建。

天明8年(1788年)8月28日、金子直徳三光天像を寄進。

金子直徳は雑司が谷の俳人。俳号宗周。

金子直徳供養塔があった。


昭和48年(1973年)、三十三世日道上人建立。

ホタルブクロが咲いていた。


下 町に戻る