正岡子規の句碑


水無月や根岸涼しき篠の雪

蕣に朝商ひす篠の雪

JR山手線鶯谷北口を出て、寛永寺陸橋を抜ける。


台東区立根岸小学校の前に豆富料理「根岸笹の雪」がある。

豆富料理 根岸笹の雪

盛りかえの茶碗も積もる笹の雪

 この店は元禄年間にこの地より約50m北、王子より流れ来た音無川のほとりに玉屋忠兵衛なる者初めて絹ごし豆富を作り、豆富料理二軒茶屋として開業、上野東叡山の御用を承り、輪王寺の宮様よりその豆富のあまりの見事さに笹の上に積もりし雪の如き美しさよと仰せられ笹の雪と名付けられ、御揮毫を賜わりしものが今も店内に保存されております。

 夜白々明けに家を出て、入谷を一巡りして笹の雪で卯酒を飲むのが朝顔見物の寸法であったと内田魯庵先生の文にも書かれており、現在も朝顔市と共に豆富料理笹の雪は江戸名物の一つとなっております。

豆富料理「根岸笹の雪」の左手に子規の句碑がある。



水無月や根岸涼しき篠の雪

蕣に朝商ひす篠の雪

水無月や」は『寒山落木 巻二』(明治二十六年 夏)収録の句。

(あさがお)」は『俳句稿』(明治三十年 秋)収録の句。

子規の真筆だそうだ。

 「病牀手記」8月27日の根岸雑詠に読み込まれた根岸名勝、名物には「朝顔に朝商ひす笹の雪」とある。

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