私の旅日記
稱名寺〜法然上人〜
滋賀県甲賀市甲賀町滝に稱名寺という寺がある。
参道の左手に「せいし丸さま」の像があった。
「勢至丸」は法然上人の幼名。
平成6年(1994年)11月、称名寺本堂並びに紫雲殿落慶記念に建立。
「せいし丸さま」の像の奥に芭蕉の句碑があった。
灌佛や皺手合する數珠の音
出典は『三冊子』(土芳著)。
灌佛は陰暦4月8日の釈迦如来降誕の日にその像に甘茶をそそぎかける仏事のこと。
『続猿蓑』(沾圃編)に「ねはん会や」とある。
元禄7年(1694年)、芭蕉51歳の時の句。
平成20年(2008年)4月、片岡幸雄建立並びに書。
芭蕉の句碑の左に「圓光大師廿五拜」の碑がある。
「圓光大師」は法然上人の大師号。ちなみに「法然」は房号で、諱は源空。「廿五拜」は不詳。
右側面に「灌佛や皺手合る數珠の音 はせを」と刻まれている。
こちらが古い芭蕉の句碑である。
左側面にも句が刻まれているが、よく読めなかった。
弘願山稱名寺
浄土宗の寺である。
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