種田山頭火の句

うどん供へて、母よ、わたくしもいただきまする

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出典は『草木塔』

昭和13年(1938年)3月6日、母の四十七回忌に詠まれた句。

  三月六日 曇、をりをり雨。

地久節。

亡母四十七年忌、かなしい、さびしい供養、彼女は定めて、(月並の文句でいへば)草葉の蔭で、私のために泣いてゐるだらう!

今日は仏前に供へたうどんを頂戴したけれど、絶食四日で、さすがの私も少々ひよろひよろする、独坐にたへかね横臥して読書思索。

万葉集を味ひ、井月句集を読む、おゝ井月よ。

「其中日記(十二)」

播州山頭火句碑の園の句碑


宗林寺の句碑


垣生公園の句碑


 其中庵休憩所護国寺には「母ようどん供へてわたくしもいただきまする」の句碑がある。

其中庵休憩所の句碑


護国寺の句碑


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