種田山頭火の句

春風の扉ひらけば南無阿弥陀仏

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出典は『草木塔』。

   宇治平等院 三句

雲のゆききも栄華のあとの水ひかる
春風の扉ひらけば南無阿弥陀仏
うららかな鐘を撞かうよ

『草木塔』(柿の葉)

昭和11年(1936年)3月22日、山頭火は宇治の平等院を訪れた。

   三月廿二日 晴。

もつたいなや、けふも朝湯朝酒。
十時出立、宇治へ。――
平等院、うらゝかな栄華の跡。
汽車で木津まで行つて泊る。


『旅日記』には「春日へ扉ひらいて南無阿弥陀仏」とある。

平等院の句碑


播州山頭火句碑の園の句碑


秋時観音の句碑


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