種田山頭火の旅
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〜浅草〜

昭和11年(1936年)4月5日、種田山頭火は鎌倉から東京にやってきた。

13年ぶりのことである。

4月7日、浅草へ。


photo by Hiroyuki Kusakari

4月7日 花ぐもり

浅草風景、(新浅草観賞)。

定食八銭は安い、デンキブランはうまい、喜劇は面白い。

あてもなくぶらぶらあるく。

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『旅日記』

8日、浅草から上野へ。10日、新宿から浅草へ。11日、柴又からまた浅草へ。

山頭火は4月16日まで東京に滞在し、17日から伊豆の旅をする。

4月26日、東京へ。27日、28日、浅草で遊ぶ。

仲見世


法衣も網代笠も投げ捨てて、浅草で遊んだ、遊べるだけ遊んだ。

浅草は好きだ、愉快な遊楽場である、私のやうな人間にはとりわけて。


29日、30日、浅草を彷徨。

山頭火は浅草が気に入ったようだ。

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