《ルエルの眺め》は、クロード・モネが17歳」のときに制作した作品です。描かれているのは、モネが幼少期から過ごしたフランス、ノルマンディー地方の港町ル・アーヴル近郊の風景です。空を流れる雲、樹木、川辺の草花、小川など、ひとつひとつのモチーフを精緻に描こうとする若きモネの市制が見てとれます。
一方、《ノルマンディーの風景》の作者、ウジェーヌ・ブーダンは、アトリエに閉じこもらず、戸外で実景を眼にしながら制作を行った画家です。なかでも、空の光や移ろいゆく雲を捉えた繊細な描写は高い評価を受けました。画家の道を志したモネは、ル・アーヴルで16際年上のブーダンと出会い、戸外制作の手法をまなびます。《ルエルの眺め》の空を大きく配した構図や雲の克明な描写には、ブーダンの影響をみることができます。また、この2点の作品には小川や木の茂みのモチーフなど、多くの類似点が認められます。
やがてモネは、刻々と変化する戸外の光や大気を捉える手法をさらに推し進め、それは印象派の誕生へと繋がりました。新たな表現を開花させたモネと、その懸け橋となったブーダン。彼らの関係性を考察するうえでも、この2点は貴重な作例といえます。 |
森

1948
ポール・デルヴォー 1897−1994
ジャグリングをする道化師

1980
ジョアン・ミロ 1893−1983
鏡カラクリ’90−VALNICAR

平成2年(1990年)制作
出店久夫 1945−
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