大正2年(1913年)、アジアで初のノーベル賞(文学賞)受賞。 昭和16年(1941年)、80歳で死去。 |
タゴールの絵――それはお伽話と詩と神秘とが一つになっている「たのしみ」である――に彼の精神風土、詩魂、思想の原形質があると、私は思うのである。タゴールの思想形体は難かしいものではないのだ。彼の本質はひじょうに単純素朴なのである。彼の絵がよくそれを示しているだろう。
――作者―― |
どのように完全な姿態を巧みに写しても、それは真の「形」とはならない。人体の一部を現わしても、それが極限の「調和」をえているならば、それこそ本当の「形」である。
――作者―― |
昭和6年(1931年)、高田博厚はシニャックの家に招かれ、芸術について語り合う。シニャックは主唱するアンデパンダン展に博厚を推薦したそうだ。 昭和10年(1935年)8月15日、シニャックは71歳で没。 |
それから次々と部屋の絵のコレクションを見てまわった。セザンヌの30号の風景、これは驚くべき傑作だ。僕はうなった。シニャックもうなっている……。
――作者―― |