宵のとし雨ふりける元旦に一ニ梅花 |
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浪華津にさく夜の雨や花の春 |
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誹談林初祖梅翁西山宗因 |
ほどなく、天滿宮にいたるに、まことや神徳の彭々(ほうほう)たるは、参詣の人どよみにあらはれ、料理茶屋の赤前垂かどになまめき、水ちや屋、揚弓場のかんばり聲往來の心をうごかせ、あるは仙助が能狂言、忠七がうき世ものまね、其外山海の珍物見せもの、芝居、經わざ、曲馬乘、境内に充滿(みちみち)たり 何ひとつ御不足もなき御繁昌まことに自由自在天神 |
『風羅袖日記』に「貞享三寅」、『芭蕉翁句解参考』に「貞享三年の吟。」とあるが、存疑句とされる。 |
題不知 ながむとて花にもいたくなれぬれば散る別れこそ悲しかりけれ
『新古今和歌集』(巻第二) |