2015年大 分

原尻の滝〜阿蘇溶結凝灰岩〜
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 岡城跡から国道502号で内山観音に向かう途中、原尻の滝があったので立ち寄ることにした。


原尻の滝は「日本の滝100選」「大分県百景」の一つにあげられている。

緒方川左岸


原尻の滝

自然、産業、人々の思いが交差する場所

 原尻の滝は、大野川の支流「緒方川」にかかる滝で、高さ約20m、幅約100m、上空から見ると美しい弧を描いている美しい滝です。普段は、穏やかに水が落ちるこの滝ですが、ひとたび大雨が降ると一気に水量が増し、激しく流れる滝に変わります。切れ目なく落ちる水は滝を形づくっている岩を滑っていきます。その岩は、実は大きな一枚岩であり、ここ豊後大野ジオパークにもっともなじみの深い石、阿蘇溶結凝灰岩と呼ばれる岩石でできています。この滝は、平野部にあるため簡単に立ち寄ることができ、人々の生活に大きな影響をあたえてきました。滝と、滝を舞台にした歴史や文化、産業の発展を学べることは、この滝の特徴です。

阿蘇溶結凝灰岩とは?

 阿蘇溶結凝灰岩は、熊本県阿蘇市にある「阿蘇山」の巨大噴火によってもたらされた石で、今から9万年、阿蘇山の巨大噴火によって火砕流が発生し、その大量の火砕流が豊後大野の低地にとどまって冷えて固まりできました。冷えて固まったために起きたひび割れは、滝を形づくる上で大きな影響をあたえています。

滝見橋


滝見橋から原尻の滝を望む。


吹割の滝と同じく「東洋のナイアガラ」とも呼ばれているようだ。

緒方川右岸


滝の岩にできた大きなひび割れ

この滝つくっている岩石は、9万年におきた阿蘇山の大噴火によって発生した巨大火砕流が冷えて固まったものです。火砕流とは噴火で大量に吹き上がった火山ガス、溶岩、軽石、火山灰などが、高温のまま上空から落下し流れ下る現象ですが、ここ大野川流域はその火砕流に厚く埋め尽くされてしまいました。たまった火砕流は熱により再び溶けた後、じょじょに冷えていきますが、この冷えていく過程で生まれたタテ方向のひび割れが「柱状節理」とよばれるものです。

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