五色温泉「五色の湯旅館」に行って、信州秘湯会の秘湯スタンプラリーにチャレンジすることにした。 菱野温泉は小諸市街に入ってから行こうとすると分かりにくいが、上信越自動車道小諸ICを出て、標識通りに左折すると、分かりやすい。 |
信州秘湯会は「山奥の温泉宿や里のひなびた一軒宿のグループ」のはずだが、菱野温泉には「甚栄閣」、「常盤館」、「薬師館」と、3軒の宿がある。 |
冷・温2つの浴槽があって、交互に入ると効果的だそうだが、冷たいのは苦手だ。 |
千曲川文庫P『佐久の短歌散歩』によれば、若山牧水は明治43年9月初めより、11月半ばまで病気療養のために小諸町に滞在して、菱野鉱泉にもしばしば足を運んでいるそうだ。 |
僕は、いま小諸から一里半ほど登ったところ、浅間の山と浅間の裾野と間接する林の中に鉱泉のわく菱野といふところへ独りで来てゐる。
9月18日付佐藤緑葉宛葉書 |
停車場で、真黒な汽車が出て行つたあとはバカに淋しかつた。薊かに日の暮れるまでゐて、月が出てから山にかゝつた、山中(?)の湯は黄色な木の葉につゝまれてゐる。 散りのこる櫻もみぢのさびしさか松の木をきる斧のたえ間か
11月7日付山崎斌宛私製絵葉書 |
昭和42年(1967年)4月28日、薬師館遊歩公演に荻原井泉水「今はしづかに雲を噴く山の若葉なり」の句碑除幕式。 |