昔の温泉長 野

上林温泉「塵表閣」
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国道292号(志賀草津道路)を下り、上林温泉へ。


今日は上林温泉「塵表閣(HP)」のお風呂に入る。

上林温泉「塵表閣」の日帰り入浴は500円だが、予約制。

ゴールデンウィーク中は予約でイッパイだった。

明治35年(1902年)、「塵表閣」開業。老舗旅館である。

内湯



男女内湯の間に混浴の岩屋風呂がある。


予約制は納得。予約制だから貸切である。

岩屋風呂から露天風呂に続いている。


泡桶風呂


すべて掛け流しである。

源泉名は旧湯。

 泉質はナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩温泉。(弱アルカリ性低張性高温泉)泉温は58.5℃。pH7.5。

源泉からの引湯量は毎分258リットル。



 大正元年(1912年)8月26日、夏目漱石は「塵表閣」に滞在している。

 大正5年(1916年)8月20日、志賀直哉は信州上林温泉、加賀山中温泉にしばらく滞在。

 大正5年(1916年)12月9日、夏目漱石は49歳で没。

 昭和2年(1927年)10月18日、斎藤茂吉は下高井教育会の講演に招聘され、上林温泉に宿泊。

   上林温泉歌會 一首

秋さむくなりまさりつつ旅を來て北信濃路に鯉こくを食ふ

『ともしび』

 昭和9年(1934年)8月5日、与謝野晶子野尻湖から上林温泉「塵表閣」に泊まっている。

日のなごり彼方にありて山五つ黒し越後と信濃の間

夕焼を空に隔てて真黒なり越後信濃の山の一列


ゆくりなく塵表閣のひろ間にて先生と飲む信濃の番茶

浴堂の三方廊二もとの合歓花(ねむ)が包みて餘りあるかな

「山上の気」

館内の花


 昭和23年(1948年)8月25日、高浜虚子星野立子は長野句謡会で塵表閣を訪れる。

八月二十五日。長野句謡会。上林温泉、塵表閣。

 絵の如き秋の山家と指しぬ

 鹿垣かあらぬかいたく崩れたる

 間引くのも羽虫とるのも一心

 何事もたやすからずよ菜間引くも


 八月二十五日、信州の上林温泉に句謡会で出かける。
塵表閣といふよい温泉宿に二泊。地獄谷へ向つて少し行
つたが途中引返し句会。

  ほとばしる秋水おほふ道の草

  去に支度せるは女や大根畑

未刊句日記

渋温泉へ。

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