冬の海のさわだつ波に 荒川の濁りは太く おし流れたり 浅葱暖簾のかげに 爪弾く晝の三味 ここは直江の津なる 濱通り |
昭和を代表する歌人の一人吉野秀雄は、昭和16年11月、所用で直江津を訪れました。その折、時雨模様のまちを歩き、知人宅に招かれてもてなしを受け、半日を過ごしています。その日の印象は、「直江津」と題して「早梅集」に5首収められました。(碑の文字は歌集の原稿) 妻の登美子さんは上越市高田の出身。 原本・神奈川近代文学館(横浜市)
三八朝市周辺まちづくり協議会 |
落日が枕にしたる 横雲のなまめかしけれ 直江津の海 |
この人魚のブロンズ像は、上越市が生んだ小川未明の童話「赤い蝋燭と人魚」にちなんで、新潟県の文化がかおる1%モデル事業として建立されたものです。 「人魚は、南の方の海にばかり棲んでいるのではありません。北の海にも棲んでいたのであります」から始まるこの物語は、北の海を背景に人の心の優しさ、みにくさ、弱さなどを表現しようとしたものでしょう。 人魚を悲しませないようにしたいものですね。 |