2023年新 潟

船見公園〜「人魚」の像〜
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直江津駅から船見公園へ。

吉野秀雄の歌碑があった。


冬の海のさわだつ波に
  荒川の濁りは太く
 おし流れたり

  浅葱暖簾のかげに
    爪弾く晝の三味
  ここは直江の津なる
         濱通り

 昭和を代表する歌人の一人吉野秀雄は、昭和16年11月、所用で直江津を訪れました。その折、時雨模様のまちを歩き、知人宅に招かれてもてなしを受け、半日を過ごしています。その日の印象は、「直江津」と題して「早梅集」に5首収められました。(碑の文字は歌集の原稿)

  妻の登美子さんは上越市高田の出身。
  原本・神奈川近代文学館(横浜市)

三八朝市周辺まちづくり協議会

与謝野晶子の歌碑


落日が枕にしたる
 横雲のなまめかしけれ
   直江津の海

昭和28年(1953年)、大道寺光弘は北海道に生まれる。

「人魚」の像


平成3年(1991年)3月19日、建立。大道寺光弘制作。

 この人魚のブロンズ像は、上越市が生んだ小川未明の童話「赤い蝋燭と人魚」にちなんで、新潟県の文化がかおる1%モデル事業として建立されたものです。

 「人魚は、南の方の海にばかり棲んでいるのではありません。北の海にも棲んでいたのであります」から始まるこの物語は、北の海を背景に人の心の優しさ、みにくさ、弱さなどを表現しようとしたものでしょう。

 人魚を悲しませないようにしたいものですね。

JR信越本線直江津駅特急「白雪」


長岡へ。

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