2024奈 良

行基菩薩〜近鉄奈良駅〜
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近鉄奈良駅前に行基広場がある。

行基像


平成7年(1995年)、制作。

行基菩薩

 行基菩薩は天智天皇の7年(668年)に大阪府堺市に生まれ、15才にして奈良京薬師寺に入り仏道修行とその研究に励み、24才で授戒得度をされた。仏教の学問をよく究め、天皇の尊敬を受け、現在の平城の聖域に遷都することを奏し、元明天皇の和銅3年(710年)に平城遷都した。その造営にあたり、先づ南都諸大寺の移建と建立、例えば薬師寺大安寺の移建を初め、興福寺・元興寺及び総国分寺東大寺の建立等48ヶ大寺院を建立された。その他全国にわたり開基した寺院道場は約700におよぶといわれている。一方民生社会事業としても実践主義に徹して庶民を教化し、人のために橋をかけ、堤を築き、池を掘り、日本最初の独孤院や日本地図を作った。又飢えと疫病に苦しんでいる庶民の救済として布施屋(宿泊所)施薬院などの社会の為の事業を次々に行い、庶民の信仰を深め、奈良朝に於ける国民思想の確立を計画され、唐朝の文明文化を輸入し、奈良朝文化に貢献された恩人である。今日の庶民仏教と社会福祉の基を開いたのは、実に行基菩薩であると仰がれている。聖武天皇天平21年(749年)82才のとき奈良西郊の菅原寺で数千の弟子に囲まれ遷化し、生駒の往生院に葬られたが、その生涯かけての業績の偉大さは1200有余年の今日もなほ多数の心の中に行基菩薩は生きているのである。 平成3年(1991年)3月、設置。栄利明制作。

奈良市上三条町に奈良市観光センターナラニクルがある。




平成3年(1991年)3月、設置。栄利明制作。

彫刻のあるまちづくり(第1号)

縄文から万葉へと受け継がれたこころ、おおらかでたくましく豊かでダイナミックな精神世界が、天平文化の香り高き奈良の地で大きく華ひらくことを願って…。

彫刻制作にあたって   栄利明

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