2011年三 重

多度大社〜「落葉塚」〜
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桑名市多度町多度に多度大社(HP)がある。


延喜式内社である。

「延喜式神名帳」に「多度神社名神大」とみえる。

 古くから「お伊勢参らばお多度もかけよ、お多度かけねば片参り」と謡われていたそうだ。

神楽殿


白馬舎の前に「落葉塚」があった。


芭蕉翁

裏に芭蕉の句が刻まれている。

宮人よ我名を散らせ落葉川

出典は『笈日記』(雲水部)

「又いかなる時にか侍りけむ、たどの権現を過るとて」と前書きがある。

 貞享元年(1684年)10月、『野ざらし紀行』の旅で木因と桑名へ向かう時に多度権現で詠まれた句。

伊勢の国多度山権現のいます清き拝殿の落書、

武州深川の隠、泊船堂主芭蕉翁、濃州大垣勧(觀)水軒のあるじ谷木因、勢尾廻国の句商人、四季折々の句召れ候へ。

伊勢人の発句すくはん落葉川   木因

右の落書をいとふの心 こゝろ、

宮守よわが名をちらせ木葉川   桃青

『桜花文集』(句商人)

      たと権現にて

   宮人よ我名をちらせ落葉川

「真の人は智もなく徳もなく功もなく名もなし。たれかしり、誰か傳ん。是徳をかくし、愚をまもるにはあらす。本より賢愚得失のさかひに居らされハ也 下略」例に増賀・西行のあとをしたひ給へる法楽の心、誠に殊勝といふへし。多度権現ハ伊勢美濃にあり


明和6年(1769年)10月12日、恵方庵富無三建立。

無三は楠の豪農富田氏。

この句碑は芭蕉が当社に参拝の折に詠める句を没後75年の正当忌に地元の俳人達により落葉塚として建立されたものです。

明和6年(1769年)は、没後80年。

記念集『落葉川』がある。

拾はばやこれから塚の落葉をも
   恵方庵

さびしみのすがたとどみて落葉塚
   帰童仙

美御前(うつくしごぜん)


御祭神は市杵島姫命。

於葺門


本宮多度神社


御祭神は天津彦根命(あまつひこねのみこと)

別宮一目連(いちもくれん)神社


御祭神は天目一箇命(あめのまひとつのみこと)

昭和40年(1965年)6月20日、高野素十は多度大社を訪れている。

   同二十日 多度神社

天目一箇命(あめのまひとつのみこと)や夏木立

『芹』

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