虚子の句碑

ほとヽぎす伊豆の伊東のいでゆこれ



 伊東市広野の伊東温泉「よねわか荘」玄関横に高浜虚子の句碑があるというので、行ってみた。


高浜虚子の句碑


ほとヽぎす伊豆の伊東のいでゆこれ

 俳句の弟子の米若師匠から、旅館の開業祝いに令嬢とともに招かれた虚子が、当時館内に自噴していた温泉とその湯質のよさに感嘆して、その場で一句よんだものである。昭和26年のことである。その年の8月、伊豆にふさわしい伊豆石を使って、旅館の玄関わきに建立されたのが、この句碑である。

伊東市役所観光経済部観光課『史跡と文学散歩』

「令嬢」は星野立子である。

温泉に入りて唯何となく日永かな

      六月二十二日 米和歌にあり

温泉に入りて多だ何となく日永かな

『七百五十句』(星野立子編)

米若が伊東に温泉宿を造つたからと誘はれて四五人で泊りに行つた。明日から開業するといふので、お客はなかつた。七面鳥が放し飼ひしてあつて時々庭に出て来てゐた。

『虚子一日一句』(星野立子編)

 平成20年(2008年)2月、「よねわか荘」は廃業、「よねわか記念公園」となって「よねわか足湯」があるそうだ。

 伊東市岡区広野のよねわか荘の玄関前にこの句碑がある。高さ四尺ほどの自然石(真鶴産の小松石)の上部に縦八寸、横一尺一寸の額面を磨き、右の句を刻む。よねわか荘はホトトギス同人寿々木米若氏の経営する温泉旅館である。虚子翁は昭和二十六年初夏、ここに遊んで右の祝句を寄せられた。


伊東市の大室山麓「さくらの里」に高濱虚子文学碑がある。

句 碑