髙濱虚子三代の句碑

虚子の句碑

髙濱虚子三代の句碑

筑紫野市紫に「マークスシティ二日市」（ＨＰ）がある。

「玉泉館」の跡地である。

「マークスシティ二日市」の角に「髙濱虚子三代の句碑」があった。

昭和３０年（１９５５年）５月１４日、髙濱虚子は初の空旅で板付（福岡）空港に到着。九州旅行の第一歩、宿は二日市温泉のこの地にあった「玉泉館」。昭和のよき時代の歴史が刻まれていたこの宿にて詠んだ一句。

更衣したる筑紫の旅の宿　　　虚子

昭和３５年（１９６０年）７月９日、元館主・三條康信、環夫妻が前庭に句碑を建立。この句碑の石は御影石角形二連と火袋が特徴であり、除幕式に虚子の長男で「ホトトギス」主宰の髙濱年尾氏が列席した。

これを機に年尾氏は好んで「玉泉館」を訪れ、次女で後継の稲畑汀子女史と共に風情たたずまい、庭園の折々の趣きを数多く詠んだ。

温泉の宿の朝日の軒の照紅葉	年尾

梅の宿偲ぶ心のある限り	汀子

両句は昭和６０年（１９８５年）７月７日、福岡・箱崎の俳人で虚子、年尾の門人江口竹亭氏が懇願により「万燈」第２００号を記念して除幕。

この句は父娘句碑として筑前・朝倉甘木産の自然川石に彫られ、紅白梅の美しい「玉泉館」中庭に建立され、虚子三代の句碑がなった。

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